「外山脩造（とやま しゅうぞう）賞」とは、新潟県長岡市の産業の発展に貢献した企業・団体・個人を表彰するため、長岡市出身の明治の偉大な企業家、外山脩造にちなんで2011年に設立された賞です。

　外山脩造は、幕末から明治にかけて、大阪麦酒会社（現アサヒビール株式会社）をはじめとして、電気鉄道、ガス、銀行など数々の事業を設立し、関西財界の礎を築いた人物です。
アサヒビール株式会社新潟支社は、前身である大阪麦酒会社の創立委員であった外山脩造が長岡市（栃尾地区）出身であることから、会社創設者を生んだ長岡の地と長岡の皆様に感謝を込めて、この賞を設立するに至りました。

　本年の「外山脩造賞」授賞式は、NPO法人 長岡産業活性化協会 NAZE設立10周年記念事業の一環として、「外山脩造の“志”」と題した記念講演会・祝賀会とともに開催され、多くの方々にご来場いただきました。

　本年の授賞式は、長岡花火の会場アナウンサーとしてお馴染みのフリーアナウンサー小林真弓様の司会進行のもと、アサヒビール新潟支社長 吉村肇統（よしむら ただのり）の挨拶からはじまり、続いて本年度の受賞者である小西鍍金（こにし めっき）技術顧問である「小西統雄（こにし もとお）」様が発表されました。

　授賞式では、アサヒビール新潟支社長 吉村肇統より、小西様に「工業部品の長寿命化に不可欠な全国トップクラスの硬度を持つ、超高硬度工業用クロム鍍金の実用化に成功するとともに、製造業のネットワークづくりにも長年尽力し、地域に多大な経済効果をもたらした」として、賞状と記念の盾、そして副賞の賞金が贈られました。
　また、来賓として森民夫　長岡市長も登壇し祝辞を述べられ、小西様に対し、その功績を高く称えられました。

　小西様のご挨拶では、外山脩造賞受賞に対する感謝のお言葉とともに、超高硬度工業用クロム鍍金の実用化までのご苦労や、「さらなる硬度へ挑戦する」という意欲が語られました。